AfterEffectsの仕事はほとんどが、『紹介』か『スカウト』です。
それを念頭において、AfterEffectsで稼ぐ方法について徹底解説していきます。

◆AfterEffectsって、どこで仕事をもらうの?
◆一生懸命AfterEffectsの勉強してるんだけど、仕事が取れる気がしないんだよね…
この記事ではこういった悩みに答えます。
本記事の内容(もくじ)
- AfterEffectsの稼ぎ方を徹底解説する
- Aftereffectsで稼ぐために知っておくべき3つのこと
- 稼げる映像クリエイターになるために一番大切なこと
この記事を書いている僕は、動画編集で生活しています。
YouTube編集を行い、AfterEffectsで単価を上げ、広告動画等の企業案件をいただけるところまできました。
AfterEffectsの稼ぎ方を徹底解説する

AfterEffectsの稼ぎ方を4つの手順で解説します。
結論は、下記の通りです。
- 手順①:AfterEffectsの基本操作を学ぶ
- 手順②:目指す仕事ジャンルを決める
- 手順③:『完コピ+α作品』を作る
- 手順④:作品を発信して、人とつながる
手順①:AfterEffectsの基本操作を学ぶ
とにかく最初はAfterEffectsの基本操作を学びのスキルのレベルを上げていきます。
目指すレベルは、
- チュートリアルを自分なりにアレンジできる。
- YouTube広告やオープニングを見て、60~70%くらい作り方を想像することができて、調べれば85~90%は再現できる。
というレベルです。中級者レベルと言ってもいいかもしれません。
AfterEffectsで稼ぐということは、AfterEffectsのプロとして映像を制作できるということです。
そんなのとても無理だ…と感じる方がほとんどではないでしょうか?
確かに無謀な挑戦です。
しかし、ゼロから作品を作ることは難しいかもしれませんが、プロが作った作品をアレンジしたり再現するスキルは短期間でも習得可能です。
目指すのはそこです。
具体的に言うと、YouTube上にあるチュートリアルを20~30個程度やれば、必要なレベルにだいぶ近づきます。
チュートリアルを15~20個ほどこなすと、テレビやYouTubeを見て、AfterEffectsでどうやったら再現できるかわかるようになってきます。
個人差はあると思いますが、コツコツ努力を続ければプロの作品を85~90%の精度で再現することはさほど難しい挑戦ではありません。
次の項目ではAfterEffectsのスキルのレベル上げをしながら、早く稼げるようになるために同時に考えるべきことについてお話します。
手順②:目指す仕事ジャンルを決める
AfterEffectsで稼ぐためには、目指すジャンルを決めることが重要です。
AfterEffectsの仕事のジャンルには、
- YouTube編集の単価を上げる
- オープニング映像
- ウエディング映像
- 実写映像の広告
- インフォグラフィックの広告
- ビデオプロモーション
(企業紹介、商品紹介、イベント紹介) - ミュージックビデオ
のようなお仕事があります。
ここで各ジャンルのお仕事について詳しい解説はしませんが、なるべく早い段階で目指す仕事ジャンルを決めることをお勧めします。
ジャンルを決めると【手順①】のスキルのレベル上げ段階から仕事ジャンルを意識して知識を吸収することができます。
学習効率が非常によくなります。
あんまり早くから決めてしまうことに不安を感じる方もいると思いますが、ここで決めたジャンルはいつ変更しても大丈夫です。
仕事ジャンルをある程度決めてチュートリアルを行えば、そのジャンルに関するチュートリアルが増えると思いますので、ポートフォリオに組み込める作品が基礎学習段階から複数作れることになります。
というわけで、AfterEffectsでしっかりと稼げるようになるためには、なるべく早い段階で目指す仕事ジャンルを決めて、そこに向けた工夫と努力と積み重ねていきましょう。
手順③:『完コピ+α作品』を作る
つぎに、決めたジャンルのプロが作った映像の完コピをしていきます。
プロの映像を完コピすると、
- プロレベルのデザイン(配色・レイアウト・フォント)
- プロレベルのアニメーション
- プロレベルの合成
- プロレベルの細かな小技
がすべて入った映像ができあがります。
プロの緻密な技をマスターすることはできませんが、完コピするとある程度のレベルでプロの技が内包された映像ができあがります。
完コピ動画は、クライアントに『この人ならウチの仕事を任せても大丈夫そうだな』と思ってもらえる一番の近道です。
ただ完コピだと真似しただけで本当の実力だと思ってもらえないのでは?と思う方も多いと思います。
ごもっともです。
実際にクライアントにポートフォリオとして送る作品は、自分なりのアレンジを加えた完コピ+α作品を送るようにするべきです。
初めのうちは、完コピ作品をアレンジしようとするとすぐ不自然になって、不思議な感覚に陥ると思います。
何一つ変更できない・・・みたいな。
しかし、チュートリアルの数を増やし、色やデザインについて学び、知識とスキルが増えていくと、だんだんとプロの完コピ作品をレベルを下げることなくアレンジすることができるようになっていきます。
これができるようになれば、もうほとんど仕事は取れたも同然です。
目指すジャンルが決まっていて、チュートリアルで作った映像作品もそこそこの数があり、そのジャンルのプロが作った作品の完コピアレンジ作品もあります。
準備は万端なのであとはお仕事をもらうだけです。
ではどうすればお仕事をもらうことができるのでしょうか?
手順④:作品を発信して、人とつながる
自分で作った作品を発信しましょう。
AfterEffectsの仕事は『紹介』か『スカウト』でいただくパターンがほとんどだからです。
AfterEffectsの仕事はあまり一般募集していない
AfterEffectsの仕事はほとんど一般募集していません。
なぜなら、難しくて副業や経験の浅いクリエイターには任せられないと思われているからです。
だから企業の採用担当者はすでに付き合いのある映像クリエイターに紹介をお願いしたり、SNSやネット上でお仕事を手伝ってくれるフリーのクリエイターを探してスカウトします。
AfterEffectsの仕事は制作会社に依頼すると高い
制作会社に商品やイベントのプロモーションビデオを依頼すると見積もり金額はかなり高くなります。
慢性的な人員不足で安い仕事は受けていられないからです。
とはいえ、YouTube、twitter、Instagramをはじめとして、動画広告を打つ必要のある場面は増えています。最近ではAmazonにもプロモーションビデオを載せることができるようになりました。
制作会社には高くて依頼できないけど、動画広告を作りたい企業は、ある程度の価格で動画制作をしてくれるクリエーターを常に探しています。
またクラウドソーシングの中でも月1万円以上するような会員制のサイトでは、こういった企業の担当者がクリエイターを募集していたりしますので、探してみるのもいいかもしれません。
作品を発信して、人とつながれば『紹介』or『スカウト』してもらえる
以下の3つのポイントを押さえて、作品の発信と人脈作りを行えば仕事はもらえます。
- 期待・信頼・安心を感じてもらう
- 届けたい人に届くように発信する
- 声をかけやすい環境を整える
上記のとおりです。
なお、具体的なノウハウは、現在記事制作中ですので、もう少々お待ちください。
まとめて書いたら長くなりすぎました…。
Aftereffectsで稼ぐために注意すべき3つのこと

AfterEffectsで稼ぐために注意すべきことが3つあります。
結論は、下記の通り。
- 注意点①:手順①~④は同時並行で行うこと
- 注意点②:稼ぐためにはAfterEffects以外の学習がかなり重要
- 注意点③:映像業界の情報はしっかりと集めておくこと
- おまけ:SNS上のプロフィールや投稿は話半分で聞いておく
注意点①:手順①~④は同時並行で行うこと
前項『AfterEffectsの稼ぎ方を徹底解説する』で解説した4つの手順は、同時に実行する必要があります。
なぜなら、同時に行うことで効率が爆上がりするからです。
- 仕事ジャンルが決まっているとチュートリアルを選びやすくなる
- 完コピ動画を早い段階から作り始めると、わからない表現をマスターするためにチュートリアルをやるので時短できる
- 明確な目的をもって情報発信していると、映像制作のやりがいがでてくる
一つのことを考えるので頭がいっぱいですよ、という方も多いと思います。
確かに複数のことを同時に進めるのは、時間的にも考えるスピード的にも大変です。
しかし、1か月、2か月と努力を続けることを考えると、はじめは大変でもがんばって同時並行で行動していく方が、断然効率よくAfterEffectsで稼げるようになります。
是非工夫して手順①~④を同時並行で実行してみてください。
注意点②:稼ぐためにはAfterEffects以外の学習がかなり重要
AfterEffectsで稼ぐためには、以下のスキルが非常に重要です。
- デザインスキル(配色、レイアウト、余白、フォント)
- テンプレート、プラグイン、コンポジションの共有、プリセット、を使いこなす
- Photoshop、Illustrator
- SNS運用スキル
デザインスキル(配色、レイアウト、余白、フォント)
デザインスキルはめちゃくちゃ重要です。
センスのないデザインにアニメーションを付けたり、センスのないデザイン同士を合成したところでセンスのない映像しか出来上がらないからです。
おいしい『タマゴサンド』を作ろうと思ったら、おいしい『食パン』とおいしい『タマゴ』、おいしい『マヨネーズ』が必要です。
制作会社とかだと『食パン』のプロと『タマゴ』のプロと『マヨネーズ』のプロがいて、自分は『タマゴサンド』のプロになればOKです。
しかし副業やフリーランスで映像クリエイターを目指す場合、おいしい『食パン』、おいしい『タマゴ』、おいしい『マヨネーズ』を自分で用意しなければなりません。
タマゴが腐ってたらどんなにサンドイッチの作り方が上手でもサンドイッチはまずくなります。
AfterEffectsを使った映像制作は、デザイン命です。
配色、レイアウト、余白、フォントについては、AfterEffectsのスキル習得以上に熱心に勉強するべきです。
『AfterEffectsも使えるデザイナーになる』くらいの気持ちで、配色、レイアウト、余白、フォントについて勉強するとお仕事もえらる日はけっこう近づくと思います。
Photoshop、Illustrator
この2つのソフトは少しずつでもいじるようにしましょう。
Photoshopは素材の切り抜きや明るさ調整、Illustratorは動画素材づくりで大活躍するからです。
そんなにいっぱい習得できませんよ!と僕も思いましたが、よく使う機能やショートカットキーなどをメモしておけばとりあえずなんとかなります。
ただ同じAdobeのソフトですがAfterEffectsとは操作感がだいぶ違いますので、少しずつは慣れておく必要があります
時間を見つけて少しずつでもいじるようにしてみてください。
テンプレート、プラグイン、コンポジションの共有、プリセットを使いこなす
テンプレート、プラグイン、コンポジションの共有、プリセットをうまく使いこなせると、AfterEffectsで早く稼げるようになります。
自分ですべての素材を作って動画制作をしていては、時間がかかりすぎますし、クオリティもなかなか上げにくい部分があるからです。
なんのことだかわかりませんという方もいるかと思います。
この部分に関してはまた記事を書きたいと思いますのでピンとこない場合は、『ふーん』と思っておいてください。
SNS運用スキル
動画編集者としてSNS運用スキルは貴族の社交界マナーのようなものです。
それ自体が自分に仕事や人脈をもたらしてくれますし、そのスキルがあるとクライアントから感心され頼られるからです。
まずは、自分の作品がクライアント候補にどうやったら届くかを考え工夫することから始めましょう。
以下4点について考えてみると効果的です。
- クライアント候補とは誰か
- その人に届けるにはどうしたらよいのか
- どんな投稿が届けたい人に刺さりやすいのか
- 刺さった時にどうやって依頼まで誘導するのか
ここを徹底的に磨き上げようとするとマーケティング心理学やライティング技術を学ぶ必要が出てきます。
人生で得するスキルばかりなのでチャンスがあれば学んでみましょう。
注意点③:映像業界の情報はしっかりと集めておくこと
映像業界の情報はたくさんあればあるほど、稼ぎやすくなります。
情報が増えれば増えるほど、視野が開け優先順位の高い選択肢を選べるようになるからです。
ネット上には膨大な情報がありますので、映像業界について調べまくる時間を時々とることをお勧めします。
また業界の知識が多いとクライアントとの会話も盛り上がりますし、すごいクリエイターっぽいです。
コスパの良い努力ですのでお勧めです。
おまけの注意点:SNS上のプロフィールや投稿は話半分で聞いておく
SNS上のプロフィールはほとんど嘘だと思ってOKです。
自信を失ったり、払う必要のないお金を払うことになるからです。
ほとんど嘘というのは、言い過ぎかもしれませんが、SNSというのは自分の姿を最大限大きく見せようとする場所です。
だから厳密には嘘ではなくても、受け取り手が想像するような姿ではないことが大半です。
『言葉の魔法で大きく見える相手』と『自信が持てず小さく見えてしまう自分』を比べて、落ち込んでしまう人が多すぎます。ましてや払う価値のないお金を払わないでください。
またそういうSNSの魔法使いは、言葉の魔法でたくさん稼いでいる未来のあなたの姿を映し出すことも得意です。気を付けてください。
稼げる映像クリエイターになるために一番大切なこと

稼げる映像クリエイターになるために一番大切なこと!
ズバリ、
良い映像を見分ける目を持つことです。
なぜなら良い映像を見分ける目を持っていると、質の高い作品を作ることができるからです。
映像制作者を志す者にとって最も必要な能力は、よい映像を見分けることです。
例えば、【AfterEffectsで稼ぐ手順③】で完コピ動画を作るとします。
それほど質の高くない映像を持ってきて完コピしたらどうなるでしょう?
それほど質の高くない映像ができあがります。
これでは仕事は取れません。
また、そもそも良い映像を見分ける目がないと、完コピそのものができません。
良い映像を探し、良い映像を作ろうとすると目が鍛えられる
毎日の生活の中で良い映像を探し、良い編集を探してみてください。
数日過ごすだけで、良い映像を見つけやすくなったことに気が付きます。
そうやって過ごしながらAfterEffectsを使っていい作品を作ろうと努力していると、どんどんテレビやスマホの画面から映像を作った編集者の努力の跡が見えるようになってきます。
そうやって目を鍛えていくと、当然自分の作品を見る目も厳しくなっていきます。
自分の作品を見てなんて単調でつまらない映像なんだろう。
そんな風に感じたら成長です。
ノイズを入れたり、背景に変化を付けたり、アニメーションを追加するようになります。
自分の作品を見て、なんて違和感バリバリの映像なんだろうと思うかもしれません。
それも大きな成長です。
全体の色合いを調整したり、明るさをいじったり、影を追加したりするようになります。
たくさんいい映像をみて、たくさん自分の作品にこだわって、良い映像を見分ける目を手にしてください。
映像制作がもっと楽しくなって、映像作品がもっと好きになると思います。
その気持ちで、【AfterEffectsで稼ぐ手順①~④】をしっかりこなしていけば、どんどん単価の高い仕事をもらえるようになります。
この記事を書いている僕自身も、まだまだ修行中です。
お互いがんばりましょう!
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