僕は動画編集3か月目で月収20万円を達成しました。
僕が動画編集をはじめて収入的に一気に駆け上がれたのは、はたから見たら『そこまでする?』と思われるような『こだわり』を持って学習できたからかなと思っています。
今回は学習開始から3か月で一気に月収20万まで駆け上がった学習時の考え方を紹介していきます。
目次
【独学】こだわりを持つとAfterEffectsの学習スピードはブーストする!
こんにちは。AE100管理人のタツヤです。
今日はAfterEffectsを独学で学ぶ時に、持っていると学習スピードをブーストさせることのできる考え方、『こだわる』ということについてお伝えしたいと思います。
『こだわる』というのは『自分の気づきをとことん突き詰めて、調べたりクオリティを上げること』と定義しておきましょう。
はっきりいってAfterEffectsを短期間で使えるようになって稼ごうというのは、けっこう無謀な挑戦です。しかし目標を定め、必要なノウハウを集めまくればなんとかなってしまうだけの知識やノウハウが無料で転がっているのが現代のネット社会の凄いところです。
無謀な挑戦を可能とする環境は揃っていますので、あとは学習者自身の姿勢です。
今回は僕が実際にAfterEffectsの学習初期にこだわってやってみたことを2つほどお話しします。
同じことをやるべきだとは全く思いませんが、AfterEffectsを学習する中で気になることがあった時には、『同じような姿勢でその気になることに取り組むべき』だとは思います。
すでにこだわりを持って勉強されている方にとっては、『それくらいしなきゃ稼げないでしょ。僕はもっとやってるよ』と笑われてしまうかもしれません。
とはいえ案件獲得相談やポートフォリオ制作サポートなどの個別コンサルのサービスを行いながら思うのは、意外と学ぶ姿勢、勉強する姿勢が『本気で短期間で稼ぎたいなら甘い』という方は非常に多いです。
この記事を読んでいただいて『学ぶ時の姿勢』について何か感じていただけると嬉しいです。
ここからは具体的に僕がAfterEffectsの学習を始めた時に、『こだわって学習したな』と思える経験を2つほどご紹介します。
【独学】学習開始1週目でこだわって学習したのは「色」
全く上手くいかない色選び
AfterEffects学習開始から数日、僕は色選びで苦戦していました。
カラーピッカーという言葉すら知らない状態で、カラーピッカーでの色探しに困り果てていました。
「こっちの色」と「こっちの色」って何が違うの?
なんでどの色を選んでも変な感じになるんだ??
当時の僕はカラーピッカーの中から1色であればイメージ通りの色を選ぶことはできているつもりでいました。
しかしそれを複数同じ画面に並べてみるとどうしても違和感を感じ、一部分だけすごく暗く見えてしまったり、ある部分が白い膜が張ったような変な色になったりしていました。
逆に明るい色を選んだりすると一か所だけ目立ちすぎてそこだけ目がチカチカするような雰囲気になってしまいます。
どんな色を選んでも統一感のない画面になってしまうというのが、AfterEffectsの学習を始めたばかりの僕が陥っていた状況でした。
そんな中、カラーピッカーをマウスで操作しながら、動画制作を学んでいくなら『色』については早めにちゃんと学ばないとヤバイなと思いました。
そして僕は『色』について勉強することを決意します。
勉強してみたらすっごく楽しい『色の世界』
色の勉強を開始してみると思った以上に意味不明な専門用語のオンパレードでした。
わからない言葉を調べていくと、結局「なぜ色があるのか」、「人の目に色が映るのかという仕組みなのか」という部分からのスタートになりました。
光と印刷物の色の仕組みの違いについてまず学び、その違いを生む加法混色や減法混色について学びます。また色の3要素である色相、彩度、明度について勉強し、それに伴う様々な色空間の基礎を勉強して、自分はどの色相環を基準にしたらいいのかなどを考えました。さらに実際にデザインと作るときの色の統一感やセンスの良さは、色の中のどの要素によってもたらされるのかなど、ひたすらgoogleで検索して最低限知らないとといけないであろうことを調べまくりました。
いろいろ勉強した結果、僕はAfterEffectsのカラーピッカーを見てHSVという色相・彩度・明度を基準とした色空間を自分の中の色認識のベースにしようと決めて、実際の色と色相・彩度・明度の数値を行ったり来たりしながら、目で見たものと数値を結び付けていきました。
ちなみにAfterEffectsの虹色の上下のバー(色の種類)が色相(Hue)、グラデーションンの横軸(あざやかさ)が彩度(Saturation)、縦軸(明るさ)が明度(Value)です。
AfterEffectsのカラーピッカーを使えるようになりたかっただけので、色相・彩度・明度を扱う色空間であるHSV色空間で色を勉強すれば十分だと思いました。
散歩しながら目に入る色をHSVの数値で考えて、スマホのカラーピッカーで答え合わせしていました。空を眺めながら空のグラデショーンをHSVの数値に置き換えてうなずいたりしていました。
次第に世の中に存在する色がAfterEffectsのカラーピッカー上でどこにあるのかがなんとなくわかるようになりました。
自分的にはけっこう満足しながらさらに数日、色の勉強を続けました。
RGBという色空間
しかし世の中の配色の本がRGBという色空間を使っていることが非常に多いことに数日して気が付きます。
HSVだけでなんとならないか考えたのですが、結局HSVとRGBの両方を勉強することにします。
しかしもう頭の中では色はHSVの数値で考える癖がついてしまったので、HSVとRGBの変換から学習が再スタートします。
奥さんにRGBの数値を言ってもらってHSVの数値で答えたりとそんなことを遊びにしながら生活していました。
カラーピッカーがよくわからなかったので、それを理解したかっただけなのですが、カラーピッカーを理解するための要素が多くて想像以上の大冒険になりました。
こだわって勉強するとどっぷり学べて楽しくなる
こうして色の基礎基本が身に付けることができて、ようやくデザイン上の配色や色の統一感はどうしたらでるのかなど実際の実務上役に立ちそうな知識を学び始めました。
基礎基本をしつこいほどしっかり理解したのでかなりスムーズにデザイン上の色のルールなどを理解することができました。
覚えるだけではなくて、理解することができたので、動画もデザインもほぼほぼ完全な初心者だったのですが、自分でもなかなかいい感じの色使いができるようになって大変うれしかったです。
これがAfterEffectsを独学で初めて、一番最初にこだわって勉強したなと思う経験です。
【独学】学習開始3週目でこだわったのは『AfterEffectsのエフェクトと機能』
勉強すればするほど知らないことが増えていくAfterEffects
AfterEffects学習開始から2週間くらいが経ち、チュートリアルを10個くらいやったころでした。
10個くらいチュートリアルをやると結構な数のエフェクトや機能を触るのですが、触ったことあるエフェクトや機能以上にその付近にものすごい数のエフェクトや機能が潜んでいることを感じていました。
この感覚わかりますかね?例えば、パスとトリミングを選択する時に、リピーターやらパスの結合やなんやら視界に入ります。レイヤースタイルでドロップシャドウを付ける時に、ベベルとエンボスやグラデーションやらいろいろ見かけます。描画モードでスクリーンを使うときに加算やら乗算やらいろいろ出てきます。
そんな感じで基本を勉強しながらもAfterEffectsの中には途方もないエフェクトや機能が潜んでいることを感じて色の時と同じような混乱を生じていました。チュートリアルで言われた機能を使っているけど、その隣の機能を使ったらどんな変化が起きるのか気になってしょうがありませんでした。
『知らないことが増え続ける』という現象に終止符を打つことを決意
知らないことが増え続け、AfterEffectsを使いこなしたいのに使っていない機能が増え続けるのに嫌気がさした時、僕はAfterEffectsのすべてをまずザっと頭に入れてやろうと思いました。
それから僕は、AfterEffectsに存在するあらゆるエフェクトと機能を体系化して樹形図で気に書き出すことにしました。そして各機能に簡単な説明を付けてAfterEffectsの全体像を理解できるようにしようと思いました。
今後チュートリアルで出てくる単語は全て聞いたことがある状態にしようと決意します。使い方はわからなくてもなんとなくはイメージついている状態ようにしようと思い、エフェクトと機能の樹形図を作り始めました。
実はこれは完成しませんでした。あまりに多くの機能やボタンがありすぎて全部を把握するのはちょっと時間かかりすぎると1週間半くらいたってから思いました。
深堀していくと底なし沼になっているような部分があってさすがに全部はやる必要はないと気が付きました。とはいえAfterEffects上で1回2回ボタンを押して出てくる機能は全てなんとなく理解はできるようにしました。
googleで検索してはメモしただけですが、一応どのボタンも押したことがある状態にはなり、その後の勉強はすごくやりやすくなりました。
こだわって勉強した知識はずっと役に立つことが多い
こだわりを持って勉強すると勉強対象の本質へと切り込んでいくことが多いような気がします。
今でもその時のメモが役に立っていて、AfterEffectsのどんな機能を使っていても頭の中で全体図を思い浮かべながらこの辺を使っているとわかるようになったので個人的にはすごくいい勉強方法だったと思っています。
『こだわり』がお金を生む
さて、僕がAfterEffectsの勉強を開始して初めにこだわった2つの経験についてお話しました。その後第4週目には和文フォントについてめちゃくちゃ調べたり、基本アニメーションのパターンを集めまくったり、有料・無料合わせネットにあるプリセット集めをしたしました。
こんな感じで自分の気になったことをとことん突き詰めて勉強すると、いざ仕事をしたいと思ったときにAfterEffectsの仕事にはどんなジャンルがあるのか、仕事を獲得する方法にはどんな種類があるのか、営業にはどんな種類があってどんな方法が一番効率がよさそうなのかなど、稼げる仕事を探すために必要な情報リストが無数に出てきます。
そして調べまくるので情報がたくさん集まります。
マニアックな部分まで踏み込むことが多いので、変な知識が増えて、人と話すときに、『こいつけっこうやるじゃないか』と思ってもらえて仕事を任せてもらえることも増えたりします。
『こだわる』ということを普段からしていると、「いろんなことに気が付く力」「気になることを調べ上げる力」「調べたことをまとめる力」などが身に付きます。
これを繰り返していると自然と論理的に考える力も身につきます。
この情報収集能力と情報整理能力、論理的思考力がお金を生みます。
また作品を作る上でも、『ここ、こうしたい!』と思えば調べまくって方法を見つけることができます。
そうすると他の人より少し効率的に成長することができて、次第にそれが大きな違いになっていきます。
まとめ
動画編集で発案件を獲得したい方や単価を上げたい方とzoom相談をしていると、多くの方は小さな世界で決まったルールの中で学習しているような印象を持ちます。
『勉強時間は確保できる時間しか確保できない』とか『やらないといけない一つのことしか見えてない』とか何か世界が狭いように感じます。
勉強したければ、YouTubeのアプリはある期間消してもいいと思います。テレビも禁止にすればいいと思います。家族や友人に頼って時間をある程度無理やり作り出してやっても全然いいと思います。
ですが多くの人は今の環境の延長線上でうまく稼げるようになると思っています。
本気で何かに取り組んでいる人というのは、やりたい勉強方法が無数にあり、効果的であろうアイディアを考えまくり、そうやって出てきた無数のアイディアの中から自分にとってのベストを選んで勉強します。
ですので今の環境の延長線上でなんとなく学習している人とは、学習効率に大きな差がついてしまいます。
『次はこれをやらないといけない、けどなかなかうまくきません』という悩みを抱えて立ち尽くしている人が多いです。
こだわりを持つと世界を壊す力が身に付きます。
そして自分のこだわりで世界を創り上げることができるようになります。
悩んでしまうことがあっても、自分の理想と目標に向けて必要だと思えることをとことん調べ上げて、手を動かして映像を作りまくればいいと思います。
わからないことやうまくいかないことがあっても映像が一つ完成して、またもう一つ完成していけば、自然に解決の糸口が見えてきます。
是非変態的と言ってもらえるような努力に挑戦してみてください。
異常だと周りの人から言ってもらえるようになれば、素敵なアイディアの下に良い努力ができていると思います。
少し個人的な価値観が前に出てしまいましたが、動画編集を始めて伸び悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非自分の殻を破るようなアイディアを考えて実行してみてください。
ほかの人から見て、『そこまでする?』と思ってもらえるアイディアなら是非自信をもって実行してみてください。
きっと今までにない成長を遂げることができると思います。
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございます。
コメントで感想などいただけたら嬉しいです。
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