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【サンゼのAfterEffects教室】文字に飛び込む!めっちゃ使えるトランジション!ズームイン!スピン!
サンゼのAfterEffects教室さんの文字に飛び込む迫力満点のチュートリアルをご紹介します。
使い勝手のいいアニメーションですし、モーショングラフィックスなどでも応用のチュートリアルですので是非挑戦してみてください!
公開日 | 2019/11/30 |
チュートリアルの長さ | 14分39秒 |
予想作業時間 | 1時間15分 |
再生回数 | 8.3万回再生(2021/8/9現在) |
オススメ度(1~5) | 5 |
難易度(1~5) | 2~3 |
映像のアイディア | 文字にカメラごと飛び込む |
メインのエフェクトや機能 | アルファ反転マット、カメラアクション |
中級者が学べるポイント | フラクタルノイズとマスクの境界線のぼかし による質感の調整 |
このチュートリアルはコンポジションの作り方、平面レイヤーの作り方、キーフレームの打ち方などの超基本となる操作の説明はしておりませんので、わからない場合は作業画面を見ながらマネしてやってみてください。
どうしてもわからないことがあれば、ほかのチュートリアルから挑戦するかググってみてください。
【サンゼのAfterEffects教室】文字に飛び込むアニメーション ~ざっくり解説・エフェクトと機能・チュートリアルメモ~
このチュートリアルのざっくり解説
平面レイヤーをアルファ反転マットでくり抜き、テキストの形の穴をあけます。そして穴の向こうにも背景となる素材を用意し、手前から奥へとカメラを動かし、テキストの穴を潜り抜ける迫力あるアニメーションをつくります。
3Dレイヤーの中ででカメラを動かす経験ができます。3Dの中でカメラを動かす迫力をしることができますし、カメラを止めずにジンワリ動かすテクニックや背景にノイズを入れて質感を調整するテクニック等は非常に勉強になります。
チュートリアル内で出てくるエフェクトと機能
機能
アルファ反転マット、カメラアクション、3Dレイヤー、マスクの境界線のぼかし、モーションブラー等
エフェクト
モーションタイル、フラクタルノイズ、トーンカーブ
チュートリアルメモ
※ 勉強中のメモ時間、一時停止や巻き戻し、わからないで止まってしまう時間が少しでも少なくなって快適なAfterEffects学習のお役に立てればと思いメモを記載しています。お役立てください(^^)!
※注意しておりますが、記載のエフェクト名や数値に間違いがある場合があります。その際はコメントで是非教えてください。
テキストとカメラの作成
・コンポジションがある状態から始まってますので、ご自身でコンポジションを作ってチュートリアルを開始してください(ほかのチュートリアルでもよく出てくる1080pの30フレームの一番よく使う設定でOKです)。
・新規平面を作成(ライトグレー)
・テキストレイヤー作成(大きめに) + 中央配置 + 色は白
・最初に作った新規平面のトラックマットを『アフファ反転マット』にする
・平面レイヤーとテキストレイヤーを『3Dレイヤー』にする
・新規カメラを出す
・カメラコントロール用の新規Nullを出す + 『3Dレイヤー』にする
・カメラの位置をNullにコピー + カメラの親をNullに設定
文字をくぐるアニメーションの追加
・カメラの位置を0秒と3秒でキーを打つ(3秒のところでテキストをくぐるように)
⇒NullのZ座標を動かすと画面がテキストに近づき、やがてくぐる
テキストをくぐった後の背景作り
・新規コンポジション(名前:inside)
・コンポジション内に背景にしたい動画(画像でもOK)を入れる
⇒動画がなければ、フリーサイトから同じような動画を取ってきましょう(⇒pixabay)
・画像のサイズが合ってなくて上下に黒い帯が見えるので、画像のスケールを大きくして黒い帯が見えないようにする
作った背景を全体のコンポジションに設置
・全体のコンポジションの名前を変更(COMP_zoom)
・作った背景のコンポジション(inside)をCOMP_zoomの一番下に入れる
・コンポジション(inside)も『3Dレイヤー』にする
・コンポジション(inside)のZ軸を大きくする。
⇒通り抜け感が出るように1万くらいまで。
・insideを遠くに設置して小さく見えるようになってしまったので、スケールで拡大して大きくしておく
カメラの動きを等速からダイナミックな動きに変更(4:42)
・カメラコントロールであるNullの位置に打ったキーフレームにイージーイーズ(ショートカット:F9)をかけて、グラフエディターで緩急をさらにダイナミックにする。
⇒真ん中がそびえたつ形にする。途中でギュンと加速するような動き
背景が画面に対して少し小さいのでその隙間を埋めていく(5:20)
・エフェクトの『モーションタイル』をinsideのコンポジションに適用する(素材が小さかったのをごまかすため)
・ 『モーションタイル』 のミラーエッジにチェックを入れて境界線の違和感を小さくする。
⇒何が起こっているか知りたい方はinsideのスケールを小さくしたり大きくしたりしてみるとモーションタイルやミラーエッジがどんな効果をもたらしているかわかると思います。
テキストを通り越した先に文字を入れる(5:50)
・テキストレイヤーを作成 + 文字を入力 +『3Dレイヤー』にする
・作ったテキストをinsideに紐づけて親子関係にする(insideが親)
・テキストのZ軸をゼロにする(insideが親レイヤーなのでZ軸をゼロにすると、はるか後方にあるinsideのz軸10000と同じ場所に移動します。子レイヤーの座標をゼロにすると親レイヤーの位置と同じ場所になります)
・insideより少し手前にテキストを設置するためにZ軸を移動(Z軸の値を小さくする)
・再生してみて大きさを少し調整する
テキストを通り抜けるアニメーションはここで完成です。もしここまでの作業で時間がかかりすぎて、ヘトヘトの方はこれで完成にしても大丈夫です。
⇒【はじめてのチュートリアル】AfterEffects初心者にまず挑戦してほしいチュートリアル 6選
ここからの作業は、完成したアニメーションのクオリティを上げていく作業です。完成度を上げていくためにどんなことをするのかを勉強していきましょう。
このようにチュートリアルをやるときは、メインの作業とは別に準備作業や完成度を上げる作業等、パートがいくつかにわかれていることが多いです。
このパート分けを意識してチュートリアルを見ることができるとチュートリアルの内容がより頭の中に入ってきやすくなりますし、必要のないところを飛ばして時短することもできます。
完成度を上げる4ステップ
手前の文字の視認性アップ
・黒い平面レイヤーを作り、手前の文字と奥の文字の間に入れる
⇒手前の文字が黒色に見える(文字の視認性を上げるため)
・いい感じのところで黒い平面レイヤーをカットして消えるようにする
⇒不透明度を100から0でキーフレームを打つ。サンゼさんはレイヤーをカットしているが不透明度0にすれば見えないのでカットしなくても別にOK。カットしたいならカットしたいところに再生ヘッドを持っていて『 Alt + ] 』でカットできます。
画面が平面レイヤーのみでツルツルなので少しザラザラな質感を入れてリアル感を上げる
・手前の白平面にエフェクト『フラクタルノイズ』を適用
⇒複雑度を下げてザラザラに
・描画モードを『乗算』 + 不透明度を4%くらいにして紙っぽい質感に
⇒質感を出すと近づいている感じがよりリアルになっていく
※初心者の方はこの
手前のテキストの周辺のトーンを落とし立体感を出す
・新規調整レイヤーを作成(名前:cc)
⇒この辺の名前は変えても変えなくてもどっちでも大丈夫です。自分で使うようになって名前変えたほうがわかりやすいなと思うようになったら変えようかなくらいでOKです。
・エフェクト『トーンカーブ』を適用
・作ったレイヤーを選択した状態で楕円形ツールをダブルクリック
⇒これで調整レイヤーのなかに楕円のマスクが出来上がる
・マスクの反転させて、トーンカーブを少し調整
・マスクの境界線を調整して境界線をぼかす(ショートカット:F)
テキストを通り抜けた後にカメラの動きが止まってしまわないようにする
※アニメーションを作るときは基本的にアニメーションが画面の中で常に動き続けているほうがオシャレでカッコイイ。小さな動きでもその人が気が付けなくても、目は気が付いていてなぜかオシャレに見えるもの。そのためにカメラの動きを止めないようにする作業です。
・アンカーポイントで0:00でその場でキーを打ち、シーンのラストで数値を大きくしてジンワリ近づき続けるようにする。
⇒そのあと0:00の数値をマイナスにしているのは、スタートの位置をもっと後ろにどうさせている作業。
・そしてカメラを後ろに下げたので、文字の穴の開いている平面レイヤーが大きさが足りなくなってしまったのでスケールで大きくした。
これでテキストを通り抜けるアニメーションは完成です!
チュートリアル作成お疲れ様でした。
※チュートリアル動画では、ここからおまけでカメラの動きが単純にズームするだけではなく、スピンする動きをつけています。まだ元気が残っている方はチャレンジしてみてください。
カメラを動かしてアニメーションを作れるようになるとダイナミックなアニメーションを簡単に作れるようになります。アニメーションをかっこよくしたいときに、カメラを動かすという選択肢を持っていると何かと役に立つと思いますので頭の片隅にでもおいておいてください!
【おまけ】カメラにスピンの動きをつける
・コンポジションをコピーして新しい動き用のコンポジションを作る
・Nullの回転に180度回転させるキーを打つ + イージーイーズをかける(F9)
⇒スケールのグラフと回転のグラフの形を合わせて動きに統一感を持たせる
・カメラを180度改選させたので、奥の背景も180度回転させる。
・回転したことによって手前の白平面が切れるので切れないようにスケールで調整
・最後に『モーションブラー』をかけて動きにより臨場感を持たせて完成
最後まで制作して大変お疲れさまでした。
もしかすると頭がごちゃごちゃになってるかもしれません。
パートとしては、基本アニメーションの作成、完成度を上げる4ステップ、カメラにスピンを加えた別バージョンの3パートがあります。
重要なのは、基本アニメーションの作成。心に余裕があれば、完成度を上げる時の考え方ややっている作業を頭に入れておくとなにかと役に立つと思います。
チュートリアルを作ってくれたサンゼさんに感謝です!ぜひサンゼさんのYouTubeチャンネル、ぜひ登録して、高評価しましょう!
以上、お疲れさまでした!
⇒【はじめてのチュートリアル】AfterEffects初心者にまず挑戦してほしいチュートリアル 6選